ラジエントヒーターとは?特徴や種類を解説
家電を知りたい
ラジエントヒーターってどんな家電ですか?
家電製品マニア
渦巻状のニクロム線をフラットなプレートの下に配置した調理器具だよ。電気を通すと数秒で発熱するから、従来の電気コンロより調理時間が短いのが特徴なんだ。
家電を知りたい
ニクロムヒーターとシーズヒーターの両方の良い点を合わせているんですね。
家電製品マニア
そうなんだ。
効率的で短時間の調理が可能になっているんだよ。
ラジエントヒーターとは
家電用語の「ラジエントヒーター」とは、平らなプレートの下に渦巻き状のニクロム線を設置した調理器具です。
通電すると数秒で発熱し、従来の電気コンロ(シーズヒーターなど)に比べて短時間で調理できます。ニクロムヒーターとシーズヒーターそれぞれの長所を併せ持った電気調理器具です。
ラジエントヒーターの特徴
ラジエントヒーターの特徴は、従来の対流式ヒーターとは異なります。
対流式ヒーターは空気を温めて部屋全体に広げるのに対し、ラジエントヒーターは遠赤外線と呼ばれる電磁波を発生させて直接物体を温めます。
この遠赤外線は空気ではなく、人や物体を透過して、身体の芯まで効率よく温めることができます。
また、立ち上がりが早く、即効性が高いのも特徴です。さらに、温風が出ないので乾燥しにくく、空気を汚さないため、健康面でも優れています。
シーズヒーターとの違い
ラジエントヒーターとシーズヒーターは、どちらも遠赤外線を発する暖房器具ですが、いくつか違いがあります。
ラジエントヒーターはカーボン繊維や金属板などの発熱体を赤外線放射する仕組みで、直接的に物体や人に熱を伝えることができます。
これに対し、シーズヒーターは金属コイルに電気を流して発熱し、その熱が空気を通じて部屋全体を暖めます。
そのため、ラジエントヒーターは局所的な暖房に優れ、シーズヒーターは広範囲の暖房に適しています。
また、ラジエントヒーターは立ち上がりが早く、体感温度が上がるのが速いという特徴もあります。
ラジエントヒーターの種類
ラジエントヒーターの種類 ラジエントヒーターには、構造や熱源の種類によってさまざまな種類があります。
電気式
電気エネルギーを電熱線や電熱管に変換して熱を発生させます。素早い暖房が可能なのが特徴です。
ガス式
ガスを燃焼させて熱を発生させます。効率が高く、即時的な暖房を実現できます。
石油式
灯油を燃焼させて熱を発生させます。燃料を補充する必要があり、やや時間がかかりますが、ランニングコストが安価です。
ハロゲン式
ハロゲンランプを利用して熱を発生させます。発熱速度が速く、集中した暖房が可能です。
カーボン式
カーボン繊維を利用して熱を発生させます。速やかな暖房が可能で、遠赤外線効果により体が芯から温まります。
ラジエントヒーターの選び方
ラジエントヒーターを選ぶ際は、いくつか考慮すべきポイントがあります。まず、部屋の大きさを考慮しましょう。
部屋が大きいほど、より強力なラジエントヒーターが必要になります。
また、使用する目的も考えましょう。暖房なのか、それとも屋外での暖房なのかなどによって、適切なタイプが異なります。
さらに、設置場所にも注意が必要です。壁掛けタイプ、床置きタイプ、またはハンガータイプなど、さまざまな設置場所に対応したモデルがあります。
最後に、機能も考慮しましょう。タイマー機能、温度調節機能、首振り機能など、ニーズに合わせた機能を備えているかを確認することが重要です。
これらの要素を考慮することで、ニーズにぴったりのラジエントヒーターを選ぶことができます。
ラジエントヒーターの使い方と注意点
ラジエントヒーターを使用するときは、安全のため以下の注意事項を守ることが重要です。
正しい設置方法
ヒーターは安定した水平な面に置き、可燃物から1メートル以上離して設置します。
通気性の確保
ヒーターの周りに十分な通気性を確保します。密閉された空間での使用は避けてください。
定期的なメンテナンス
ヒーターを定期的に清掃し、埃やごみを取り除きます。これにより、効率を高め、火災のリスクを減らせます。
過熱防止
ヒーターを長時間連続使用したり、部屋全体を暖めたりするのは避けてください。過熱すると火災を引き起こす可能性があります。
就寝時の使用禁止
就寝中はラジエントヒーターを使用しないでください。過熱や感電のリスクがあります。
子供の監視
子供の届かない場所にヒーターを設置し、使用中は常に子供の監視を行ってください。
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