電気機器に使われる電線に起きる表皮効果とは?

家電を知りたい
表皮効果について教えて下さい。

家電製品マニア
表皮効果とは、交流電流が導体に流れる際に、電磁作用によって導体の表面付近に電流が集中する現象のことです。

家電を知りたい
電流が表面に集中するということは、中心部は電流が流れにくくなるということですか?

家電製品マニア
そのとおりです。
表皮効果により、導体の断面積が大きいほど、また導電率が高いほど、この現象が顕著に現れます。
表皮効果とは
家電の用語にある「表皮効果」とは、交流電流が流れると、電磁作用により導体の内部に磁界が発生し、電流の通り道が狭くなります。
その結果、導体の内部ほど電流が流れにくくなり、中心部よりも表面に近いほど電流が流れやすくなります。
この効果は、導体の断面積が大きいほど、また導電率が高いほど顕著に現れます。
表皮効果とは何か?

表皮効果とは、交流電流が導体を流れる際に、導体の表面付近に電流が集中する現象です。
この現象は、導体の中心よりも表面の導電率が低いため発生します。交流電流が導体を流れると、渦電流が生じて導体の表面に磁場が発生します。
この磁場が導体の内部に誘起する電圧は、導体の中心に向かって徐々に弱まり、結果として表面付近に電流が集中することになります。
表皮効果により、導体の断面全体に電流が均一に流れるわけではなく、電流分布に偏りが生じます。
表皮効果が起きる原因

表皮効果は、交流電流が流れるときに導体の表面付近に電流が集中する現象です。
この現象は、導体の内部と表面で発生する磁場によって引き起こされます。交流電流が流れると、導体の内部に磁場が発生します。
この磁場は、導体の中心から表面に向かって磁力線を形成します。
この磁力線は、逆向きの電流を発生させ、表面付近の電流を打ち消します。
その結果、電流が表面に集中し、断面の中心部では電流が減少します。この現象が表皮効果と呼ばれています。
表皮効果の影響

電線に発生する表皮効果は、いくつかの重要な影響をもたらします。
まず、表皮効果により電線の抵抗が増加します。
これは、電流が電線の表面付近に集中すると、電流が通る距離が長くなるためです。
抵抗の増加は、エネルギー損失につながり、機器の効率を低下させる可能性があります。
さらに、表皮効果は電線のインダクタンスにも影響します。インダクタンスとは、電流の変化に対して電線が持つ抵抗のことです。
表皮効果により電流が表面に集中すると、電流が電線を流れる磁界も表面に集中します。
これにより、電線の全体的なインダクタンスが小さくなり、過渡現象に対する感度が高くなります。
これらの影響は、高周波の電流を使用するアプリケーションに特に顕著に現れます。
高周波では、表皮効果がより強くなり、抵抗とインダクタンスの変化がより大きくなります。
そのため、高周波アプリケーションでは、表皮効果を考慮した適切な電線を選択することが重要です。
表皮効果の対策

表皮効果の対策 表皮効果を抑えるには、以下のような方法があります。
導体の断面積の増加
電流容量を一定に保つために、導体の断面積を大きくすると、表層付近の電流密度が低下します。
多層導体
単一の導体ではなく、複数のより細い導体を撚り合わせることで、より大きな表面積を確保できます。
高周波での導体の分割
周波数が高い場合、導体を並列に配置する「スキニング効果」と呼ばれる現象が発生します。これを利用して、導体を複数の細いリボンに分割することで、表皮効果を軽減できます。
異なる材質の使用
銅などの低抵抗率の金属は表皮効果を受けやすいため、ステンレス鋼などの抵抗率の高い金属や、アルミニウムなどの導電性の高い金属を使用することで表皮効果を抑えることができます。
表皮効果の応用

表皮効果は電気機器の開発において、さまざまな応用に役立てられています。
例えば、高周波トランスでは、導体の表皮のみが電流の経路となり、電磁損を低減できます。
また、誘導加熱炉では、表皮効果を利用して金属を非触媒で加熱しています。
さらに、超伝導体の表面に表皮効果を発生させることで、電流を表面のみで流すことが可能となり、抵抗をゼロにすることができます。
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