始動補償器とは?仕組みと用途をわかりやすく解説

始動補償器
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始動補償器とは?仕組みと用途をわかりやすく解説

家電を知りたい

『始動補償器』について教えてください。

家電製品マニア

始動補償器は、誘導電動機の始動時に電源電圧を減圧する役割を持つ単巻変圧器ですね。

家電を知りたい

始動時は、単巻変圧器で電圧を減圧して、供給するということですね。

家電製品マニア

そうです。
そして、通常運転時は、電源側に切り換えて直結運転を行います。

始動補償器とは

家電製品に使われる「始動補償器」は、電動機を低電圧で始動させるための装置です。

これは、電動機に単巻変圧器を使用して、電源電圧を下げて供給し、始動後、電源電圧に切り替えることで動作します。

始動補償器の仕組み

始動補償器

始動補償器の仕組みを理解するためには、まずモーターの基本的な構造について触れる必要があります。

モーターは、電磁石の性質を利用して回転運動を得る機械です。電磁石に電流を流すと磁場が発生し、この磁場が回転子と呼ばれる部分と相互作用することで回転力が発生します。 始動補償器はこの回転力の発生を補助する役割を果たします。

モーターが始動時、回転子は静止状態のため、回転子の磁場は弱く、十分な回転力が得られません。

そこで、始動補償器が回路に挿入され、回転子に一時的に電流を流すことで、回転子磁場を強めて回転力を増大させます。

始動補償器の用途

始動補償器の用途

始動補償器の用途として最も代表的なのは、モーターの始動時における電流を制限することです。

モーターの始動時は通常、定格電流の3~5倍もの大きな電流が流れます。この過電流を制限することで、電源系統やモーターの保護につなげることができます。

また、始動補償器は電圧の安定化にも役立ちます。モーターの起動時に電圧が低下すると、始動補償器が電圧を補正して安定させ、モーターの正常な始動をサポートします。

さらに、始動補償器は電圧の変動やサージからモーターを保護し、モーターの寿命を延ばすこともできます。

誘導電動機の減圧始動

始動補償器

誘導電動機は、始動時に高い電流を必要とするため、その電流を減らし、モーターの損傷を防ぐために減圧始動が行われます。

減圧始動の一種である始動補償器は、二次側に接続された抵抗器やインダクタなどの部品で構成され、始動時に二次電流を制限します。

始動後は、減圧器がバイパスされ、モーターは通常通り動作します。これによって、始動時の過電流によるモーターの損傷を防ぎ、安定した始動を確保することができます。

始動補償器の選定方法

始動補償器

始動補償器の選定方法 適切な始動補償器を選択するには、以下の点を考慮する必要があります。

負荷の始動電流

始動補償器は、負荷が引き出す最大電流に対応する必要があります。

始動時間

始動電流を短時間(通常は約5~10秒)で制限する必要があります。

システムの電圧降下

始動補償器は、始動時にシステムの電圧降下を許容できるレベルに維持する必要があります。

コスト

始動補償器は、経済的で、その機能とパフォーマンスを考慮した費用対効果の高いものでなければなりません。 これらを考慮すると、適切な始動補償器を選択できます。負荷の特性やシステムの要件に最適なタイプを選択することが重要です。

始動補償器とコンデンサの違い

始動補償器とコンデンサの違い

始動補償器とコンデンサの違い 始動補償器もコンデンサも、電動機を始動させるために使用される機器ですが、その仕組みと用途に違いがあります。

始動補償器は、電動機始動時に流れる電流を制限して、始動時の電流過多によるモーターや電源の保護を目的としています。

一方、コンデンサは、始動時に電動機に流れる電流の位相をずらす役割を担い、起動トルクを向上させる効果があります。

つまり、始動補償器は保護が目的で、コンデンサは始動性能を向上させることを目的として用いられます。

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