母線とは?電気/受電設備に欠かせない主回路導体の役割を解説

家電を知りたい
『母線』とはどういう意味ですか?

家電製品マニア
受変電設備の主回路になる導体のことです。

家電を知りたい
需要家においては、変圧器二次側はどこからどこまでを母線と呼ぶのですか?

家電製品マニア
変圧器二次側から配電用遮断器に至るまでの電線路を母線と呼びます。
母線とは?|電気工事用語集
電気設備の設計や運用において重要な役割を果たす”母線”について、徹底解説します。この記事では、母線の基本的な定義から役割、種類、設置方法、そして幹線との違いについて詳しく説明します。
母線とは何か?

母線(英: Busbar)とは、電気設備において受電設備の主回路導体を指します。発電所や変電所から送られてきた電力を分配するための電線路であり、高圧電力を効率的かつ安全に供給する重要なインフラです。
需要家における母線の範囲
需要家では、通常、変圧器二次側から配電用遮断器に至るまでの電線路が母線と呼ばれます。そこから先は”幹線”と呼ばれ、用途や役割が異なります。
母線の役割

母線は以下のような役割を果たします:
- 電力の受け渡し
- 発電所や送電線から受け取った電力を需要家や次の設備へ供給します。
- 電力の分配
- 各設備や負荷へ電力を効率的に分配する役割を担います。
- 系統の安定化
- 高電圧・大電流を扱う中核設備として、電力供給の安定性と安全性を確保します。
母線は、電力系統全体の効率的な運用と信頼性向上に欠かせない存在です。
母線の種類
母線は、その構造や用途によって以下のように分類されます:
1. 単母線
最も一般的なタイプで、単一の母線で構成されます。設計がシンプルでコストが低い一方、障害時に全体が停止する可能性があります。
2. 二重母線
二本の母線で構成され、どちらか一方が故障しても電力供給を継続できます。冗長性が高いため、重要な施設で使用されます。
3. 分離母線
複数の母線系統を分離して運用するタイプで、異なる系統間での障害影響を最小限に抑えることができます。
母線と幹線の違い
母線と幹線は、どちらも電力系統の導体ですが、用途や機能が異なります。
| 項目 | 母線 | 幹線 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 発電所・変電所内での電力分配 | 母線から負荷への電力供給 |
| 電圧範囲 | 高電圧・大電流 | 中低電圧・中小電流 |
| 設置場所 | 屋内や地下 | 屋外や建物内部 |
| 接続元 | 複数の電源(発電機や変圧器) | 単一の電源からの供給 |
母線の構造と材質
構成材料
母線は、以下のような導電性の高い金属で構成されます:
- 銅
- アルミニウム
これらの材料は、導電率が高く、耐久性や熱伝導性に優れています。
絶縁材と保護構造
母線は、絶縁材で覆われており、以下のような保護が施されています:
- 絶縁材:PVCやEPRなど
- 支持部:ステンレス鋼やアルミニウムなどの耐腐食性材料
母線全体は、機械的な支持部で適切に固定され、安全性が確保されています。
母線の設置方法

母線の設置方法には主に以下の2種類があります。
1. 架空母線
絶縁材で覆われた導体を柱や鉄塔に架設する方法です。変電所間の長距離接続に使用されます。
2. ケーブル母線
導体をケーブルで覆い、地中や建物内部に設置する方法です。都市部や高層ビルでの配電に適しています。
設置時の注意点
- 流れる電流容量に応じた導体サイズの選定
- 周囲環境に適した絶縁材の使用
母線の運用上のポイント

- 安全性の確保
- 定期的な点検と保守作業で電気事故を未然に防ぐ。
- 効率的な運用
- 負荷分散と系統の最適化を図る。
- トラブル対策
- 冗長性の高い設計で停電リスクを低減する。
まとめ 母線とは?受電設備に欠かせない主回路導体の役割を徹底解説

母線は、電気設備の主回路導体として、電力供給の安定性と安全性を支える重要な役割を果たしています。その種類や設置方法を理解することで、より効率的で信頼性の高い電力系統の設計・運用が可能になります。幹線との違いを把握し、適切な設計を行うことで、電気設備全体の性能を最大限に引き出すことができます。
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