渦電流の基礎知識と電化製品への影響

家電を知りたい
渦電流について詳しく教えてください。

家電製品マニア
渦電流とは、磁気体の内部にレンツの法則によって発生する誘導電流のことです。

家電を知りたい
それがどんな影響を及ぼすのですか?

家電製品マニア
渦電流損によるジュール熱が発生し、異常発熱や火災事故の原因になる可能性があります。
渦電流とは
電機用語の「渦電流」とは、磁性体に磁力が変化したときに発生する現象です。レンツの法則により磁性体内に対しいわゆる起電力が発生し、その結果、渦巻き状の電流が流れます。
金属に渦電流が発生すると、渦電流損によってジュール熱が生じ、機器の異常発熱や電線損傷、火災につながる可能性があります。
渦電流とは何か?

渦電流とは、導体が磁界の変化にさらされたときに、その導体内部に発生する電流のことです。磁界の変化により導体内に電磁起電力(電位差)が発生し、この電位差によって電流が流れます。
渦電流は、導体が導体の短辺方向に磁界の変化を受ける場合に発生しやすく、鉄などの磁性体やアルミニウムなどの非磁性体など、あらゆる種類の導体で発生します。また、電磁誘導によって発生する電流と同様に、渦電流も発生源の磁界の変化と逆方向に流れるのが特徴です。
渦電流発生の原因

渦電流は、電気伝導性のある物質に変化する磁場が作用することで発生します。導体を貫通する磁束量が時間的に変化すると、導体内に渦状の電流が誘起されます。この電流が渦電流です。
渦電流は、電磁誘導の法則によって発生し、導体の端から端へと循環します。磁場が強くなったり、変化する速度が速くなったりすると、発生する渦電流の大きさも大きくなります。
渦電流の影響:ジュール熱

渦電流が流れると、導体内の電子の衝突によってエネルギーが熱に変換されます。この熱をジュール熱と呼びます。ジュール熱は、導体の抵抗値と流れる渦電流の大きさに比例します。
つまり、抵抗が高い導体や渦電流が強いほど、より多くのジュール熱が発生します。
ジュール熱は、電化製品の効率に大きな影響を与えます。トランスやモータなどの電気機器では、渦電流によるジュール熱の発生は、エネルギーの損失につながります。
この熱は、機器の温度上昇を引き起こし、性能の低下や寿命の短縮につながる可能性があります。そのため、電化製品の設計では、渦電流の発生を抑えるための工夫が施され、ジュール熱によるエネルギー損失を最小限に抑えることが求められています。
渦電流と家電の安全

渦電流は、交流磁界によって発生する誘導電流です。
この電流は、電化製品内の金属部品に流れ、エネルギー損失や発熱の原因となります。家電製品の安全性において、渦電流は重要な考慮事項です。
渦電流が過剰に発生すると、過熱につながり、火災などの事故を引き起こす可能性があります。特に、変圧器やモーターなどの高電力電気機器では、渦電流による発熱が深刻な問題となりえます。そのため、家電製品の設計では、渦電流を最小限に抑える対策がとられています。
渦電流を低減するための一般的な方法としては、ラミネートコアの使用があります。ラミネートコアは、薄い金属板を絶縁層で隔てて層状にした構造で、渦電流の発生を抑制します。また、渦電流低減コーティングを金属部品に施すことで、さらに渦電流を抑えることができます。
家電製品の安全性確保のためには、渦電流の制御が不可欠です。渦電流対策を適切に施すことで、過熱や火災などの事故を防止し、安全性を向上させることができます。
渦電流低減対策

-渦電流低減対策- 渦電流の発生を抑えることで、電気機器の効率と寿命を向上させることができます。これを実現するために、
以下のような対策が講じられます。
薄い積層構造の採用
導体を薄い層に積層することで、渦電流の経路が分割され、発生が低減されます。
非導電性材料の挿入
導体の間に非導電性材料を挿入することで、渦電流の経路がブロックされます。
導体の形状の変更
丸い導体から角張った導体に変更することで、渦電流の発生を抑制できます。
電磁シールドの使用
電気機器の周囲に電磁シールドを配置することで、外部からの磁界を遮断し、渦電流の発生を防ぎます。
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