ESCO事業とは?仕組みとメリットをわかりやすく解説

家電を知りたい
エスコ事業って具体的にどういうものか教えてください。

家電製品マニア
エスコ事業は、建物所有者が改修費用を負担せずに、ESCO事業者が建物を省エネルギー改修します。そして、改修によって削減された水光熱費からESCO事業者が投資回収を行うビジネスモデルです。

家電を知りたい
なるほど、つまり建物所有者は改修費用を負担せずに省エネ化できるんですね。

家電製品マニア
その通りです。
ESCO事業者は省エネ化のノウハウや技術を持っているので、建物所有者にとってはお手軽で有効な省エネ対策になります。
エスコ事業とは
建築業界で使われる「ESCO事業」とは、古い建物の省エネ化改修を行う際のビジネスモデルです。
この事業では、建物の所有者は改修にかかる費用を支払わず、ESCO事業者が費用を負担して改修を行います。
その後、改修によって節約された電気・ガス・水道代の分をESCO事業者に支払うことで、事業者は投資資金を回収します。
ESCO事業の仕組み

ESCO事業の仕組みは、省エネや環境対策のプロジェクトを外部の事業者(ESCO事業者)に委託する形式で行われます。
ESCO事業者は、設備の導入や改修、運用管理を包括的に請け負い、省エネや環境改善の効果を保証します。
また、ESCO事業者はプロジェクトの初期投資を負担し、省エネや環境改善の効果による削減分を継続的に受け取り、契約期間終了後にプロジェクト設備を施主に引き渡します。
ESCO事業のメリット

ESCO事業のメリットを理解することで、企業のエネルギー効率化の取り組みにどのような利点があるのかが明らかになります。
ESCO事業では、エネルギー使用量削減によるコスト削減効果をESCO事業者と顧客企業が共有します。
このため、顧客企業は初期投資をすることなく、省エネ対策を実施できます。 さらに、ESCO事業では、ESCO事業者が省エネ対策の計画や施工、維持管理を担当するため、顧客企業は省エネ対策の専門知識や人材を確保する必要がありません。
また、ESCO事業者はプロジェクトの成果に対して責任を負うため、顧客企業はリスクを軽減できます。
ESCO事業の対象となる建物

ESCO事業は、公共施設に限らず幅広い建物が対象となります。ESCO事業では、主にエネルギー消費が多い建物が対象とされます。
これには、オフィスビル、病院、学校、工場、商業施設などが含まれます。エネルギー消費の削減が期待できる建物であれば、ESCO事業の候補として検討されます。
たとえば、築年数が経過してエネルギー効率の悪いビルや、設備の更新が必要な工場などは、ESCO事業の対象となりやすいです。
また、新築の建物でも、省エネ性能の向上を図るためにESCO事業を利用するケースがあります。
ESCO事業の費用

ESCO事業では、顧客は初期投資をする必要がありません。
代わりに、ESCOがエネルギー効率化プロジェクトの全費用を負担し、その費用は後日、エネルギーコストの削減額から回収します。
この仕組みにより、顧客は設備投資の負担を負うことなく、エネルギー効率の向上を実現できます。 ESCOによっては、定期的なメンテナンスや監視費用を請求する場合があります。
ただし、これらの費用は通常、エネルギーコストの削減額で相殺できます。さらに、ESCOの中には、エネルギー効率化プロジェクトによって生じる削減額が特定の目標金額に達しなかった場合、追加費用を請求しない「ノー・リグレッツ・ギャランティ」を提供しているところもあります。
ESCO事業を利用する際の注意点

ESCO事業を利用する際の注意点としては、次の点を考慮することが重要です。
ESCO事業では、初期費用が不要となる反面、契約期間中にエネルギー使用料の上昇や、設備の不具合発生時の対応などのリスクが生じる可能性があります。
また、契約内容が複雑になるため、内容を十分に理解しておく必要があります。さらに、ESCO事業者の実績や信頼性を事前に調査し、契約後のサポート体制を確認することが大切です。
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