ガラス巻線とは?特徴や用途を徹底解説

家電を知りたい
先生、『ガラス巻線』って何ですか?

家電製品マニア
軟銅線に、無アルカリガラス糸またはそれ以上の品質のガラス糸を緊密に巻きつけたものを『ガラス巻線』と呼びます。

家電を知りたい
なるほど、軟銅線をガラス糸で覆っているんですね。

家電製品マニア
その通りです。この構造により、電気絶縁性と耐熱性を強化しています。
ガラス巻線とは。
「ガラス巻線」とは家電製品で使われる用語で、軟らかい銅線に、アルカリを含まないガラス糸または同等の品質のガラス糸をきつく巻きつけたものを指します。
ガラス巻線の定義

ガラス巻線とは、微細なガラス繊維を極細線状に加工した特殊な材料です。生糸よりも細い直径わずか数ミクロンのガラス繊維を、左右交互に巻き付けて形成されます。この構造により、高い柔軟性と耐熱性を兼ね備えています。
ガラス巻線の種類

ガラス巻線の種類
ガラス巻線には、使用されるガラスの組成や厚さ、形状などによってさまざまな種類があります。主な種類を以下に挙げます。
* -ホウケイ酸ガラス巻線-耐熱性と耐薬品性に優れ、熱抵抗ガラスとして使用されます。医療機器や化学プラントなどで使用されています。
* -石英ガラス巻線-高い耐熱性、耐薬品性、耐電性を持ちます。高純度材料の製造や半導体製造で使用されています。
* -アルカリガラス巻線-柔らかく、加工が容易です。一般的なガラス製品や耐薬品性に優れた容器に使用されています。
* -硼珪酸ガラス巻線-耐熱性と耐薬品性に優れ、理化学用器具や調理器具に使用されています。
* -フッ素樹脂コーティングガラス巻線-高い耐薬品性と耐熱性を持ち、腐食性の高い環境で使用されています。
ガラス巻線の特徴

ガラス巻線の特徴
ガラス巻線は、その独自の特性により、幅広い用途で活用されています。最も顕著な特徴は優れた電気絶縁性です。ガラスの電気抵抗率は極めて高く、衝撃や振動による絶縁破壊に強いという特長があります。また、耐熱性にも優れ、高温環境下でも安定した性能を発揮します。さらに、耐薬品性も高く、腐食性物質や溶剤の影響を受けにくくなっています。これらの特性により、ガラス巻線は過酷な環境でも信頼性の高いパフォーマンスを発揮します。
ガラス巻線の用途

ガラス巻線の用途は、その耐熱性、絶縁性、柔軟性を生かした幅広い分野に及びます。
電子機器や産業機器では、変圧器やインダクターのコイルとして使用され、過酷な環境下で安定した電流を確保します。また、医療機器では、高周波の電磁場を発生させるMRI検査装置などにも採用されています。さらに、自動車業界では、ハイブリッド車や電気自動車のモーターの巻線材として、高電流を効率よく伝導する役割を果たしています。
ガラス巻線の製造方法

-ガラス巻線の製造方法-
ガラス巻線は、ガラス繊維を絶縁被覆材として使用する導体です。製造方法は、ガラス繊維をワイヤの周りに均一に巻き付け、熱処理を加えてガラスを溶かして絶縁被覆を形成する方法が一般的です。この工程では、以下のような手順がとられます。
1. -ガラス繊維のクリーニング- ガラス繊維の不純物や油分を除去するために、洗浄剤などでクリーニングします。
2. -ワイヤへの巻き付け- クリーニングされたワイヤに、ガラス繊維を均等に巻き付けます。
3. -熱処理- 巻き付けられたワイヤに熱処理を加えます。温度や時間は、ガラスの特性や絶縁被覆の厚さなどの条件によって異なります。熱処理により、ガラスが溶けてワイヤに密着し、絶縁被覆を形成します。
4. -検査- 熱処理後、ガラス巻線の絶縁抵抗や外観などを検査して、必要な品質を満たしていることを確認します。