高圧ナトリウムランプ:仕組みと特徴

家電を知りたい
高圧ナトリウムランプって何ですか?

家電製品マニア
蒸気圧の高いナトリウム蒸気を利用した放電灯のことです。黄白色の光を出します。

家電を知りたい
どういう特徴がありますか?

家電製品マニア
高輝度で、安定器が必要で即時点灯や再点灯には時間がかかります。
高圧ナトリウムランプとは。
「高圧ナトリウムランプ」と呼ばれる照明器具は、ナトリウム蒸気を放電させて光を発生させる高輝度ランプです。黄白色の光を放ち、色温度は2,000Kから2,100Kです。水銀灯などの他のHIDランプと同様に、安定器と呼ばれる装置が必要で、すぐに点灯することはできません。停電でランプが消えてしまうと、再点灯までにさらに時間がかかります。
高圧ナトリウムランプの仕組み

高圧ナトリウムランプは、高圧かつ低圧のナトリウム蒸気を放電管内に封入し、放電によって発光させるランプの一種です。放電管内にはナトリウム金属が少し入っていて、放電によって蒸発します。このナトリウム蒸気は、約589ナノメートルの非常に明るい橙黄色の光を放ちます。ランプは、この光を透明なガラスの外郭を通して放出します。高圧ナトリウムランプは、一般的に屋外の街路灯や駐車場、工場などの照明に使用されます。
高輝度放電灯としての特徴

高輝度放電灯としての特徴
高圧ナトリウムランプは、高い明るさとエネルギー効率を兼ね備えた高輝度放電灯です。従来の低圧ナトリウムランプと比較して、数倍の明るさを実現しています。これは、ランプ内を高圧のナトリウム蒸気で満たし、より多くの電力を高輝度に放出させることで可能になっています。
長寿命もこのランプの特徴です。一般的な寿命は約24,000時間で、他の照明器具と比べて長持ちします。また、色温度が低く、温かみのあるオレンジがかった光を放出します。このため、道路照明や屋外エリアなど、夜間に視認性が重要となる場所での使用に適しています。
水銀灯との比較

水銀灯との比較
高圧ナトリウムランプは、従来よく使用されていた水銀灯と比較して、いくつかの利点と欠点があります。水銀灯は、紫外線を発するため、照明器具には紫外線フィルターが必要です。一方、高圧ナトリウムランプはほとんど紫外線を発しないため、フィルターが不要です。さらに、高圧ナトリウムランプは水銀灯よりも寿命が長く、効率も高くなっています。しかし、高圧ナトリウムランプは起動に時間がかかり、点灯した直後は特有のオレンジがかった光を発します。また、水銀灯よりも演色性が低いので、色を正確に表示することが求められる用途には適していません。
安定器の必要性と即時点灯不可の理由

安定器の必要性高圧ナトリウムランプは、安定器と呼ばれる装置を必要とします。安定器は、ランプにかかる電圧を安定させ、電流を制限する役割を果たします。これにより、ランプの明るさが安定し、ランプの寿命が延びます。
即時点灯不可の理由高圧ナトリウムランプは、即時点灯ができません。ランプ内に封入されたナトリウム蒸気を気化させて発光するため、電圧をかけると数十秒の時間が必要となります。このため、即時点灯が求められる場面には適していません。
停電後の再点灯に要する時間

停電後の再点灯に要する時間
高圧ナトリウムランプは、安定するまでに長い時間がかかることで知られています。停電になった後、ランプが再点灯するまでには、ランプの種類によって異なりますが、5分から20分かかります。この遅延は、ランプ内部の放電管を再点灯するために、ランプが十分な電圧に達するのを待つ必要があるためです。通常、高圧ナトリウムランプは、重要な安全装置や緊急照明などの用途に使用される際には、この再点灯時間が考慮されます。