ループ受電方式とは?メリットやデメリットを解説

家電を知りたい
先生、『ループ受電方式』について教えてください。

家電製品マニア
ループ受電方式というのは、複数の需要家の配電網を環状につないで構成する電力会社からの受電方式だよ。

家電を知りたい
つまり、配電網が環状になっていて、需要家は常に2回線受電してるってことですか?

家電製品マニア
その通り。
だから、電力会社の片方の系統が停電しても、もう片方の系統から受電を継続できるんだ。
ループ受電方式とは
電力会社から電気を供給される方式の一つ「ループ受電方式」があります。
この方式では、変電所と複数の需要家の配電網が環状につながれています。
需要家は、このループ状の配電網から常に2系統から電気を供給されているため、電力会社の片側の系統が故障で停電しても、自分の系統を遮断すれば、もう一方の健全な系統から引き続き電気を供給することができます。
ループ受電方式の仕組み

ループ受電方式とは、一つの変電所から複数の変電所や地域に電力を供給し、それらが相互に接続されて輪状に構成されている受電方式です。複数の方向から電力を供給できるため、障害が発生した場合に停電の範囲を最小限に抑えることができます。
ループ受電方式のメリット

ループ受電方式は、停電発生時の安定性向上が最大のメリットです。各変電所に2系統からの受電ルートを設けるため、一方の系統に障害が発生しても、もう一方の系統から電気を供給できるためです。これにより、停電を回避したり、復旧時間を短縮したりできます。
また、負荷変動への対応もメリットです。負荷が増加した場合は、系統の経路を切り替えることで、より電力の供給能力の高い系統から電力を供給できます。
さらに、冗長性が高いため、設備の故障やメンテナンス作業時も、安定した電力供給を維持できます。
ループ受電方式のデメリット

ループ受電方式には、いくつかのデメリットがあります。まず、コストがかかる点が挙げられます。既存の系統に新しいケーブルを設置したり、変電所を増設したりする必要があるため、初期投資費用が高額になります。
また、ループ受電方式では、系統の信頼性が低下する可能性があります。ループ回路が故障すると、広範囲に停電が発生するおそれがあります。
さらに、系統の柔軟性が低下することもデメリットです。ループ回路が固定されているため、電力需要の変化に対応しにくくなり、系統運用の効率が低下します。
ループ受電方式が適した条件

ループ受電方式は、特定の条件下で有効な送電方法です。
複数の変電所や電源をループ状に接続することで、送電系統の信頼性を向上させることができます。この方式が適している条件には、以下のようなものがあります。
1.環状に分布する都市や産業地域ループ状の送電網により、停電が発生した場合でも他の変電所から電力が供給されるため、送電停止の範囲を限定できます。
2.負荷変動の大きな地域ループ受電方式では、負荷が変動しても電力の供給を安定させることができます。これは、複数の電源が接続されているため、需要に応じて柔軟に電力を調整できるからです。
3.離島や遠隔地ループ受電方式は、送電距離が長い場合でも電力の安定供給を可能にします。複数の電源が接続されているため、停電が発生しても、他の電源から電力を供給できます。
ループ受電方式の導入事例

ループ受電方式を実際に導入した事例を紹介します。
代表的な例の一つが、ビルや大規模施設などの電力供給におけるものです。これらの施設では、冗長性と信頼性を高めるために、複数の電力会社から電力を供給する必要があります。
ループ受電方式を採用することで、片方の電力会社から供給が途絶えた場合でも、もう一方の電力会社から電力供給を確保できます。
また、工業団地では、安定した電力供給を維持するためにループ受電方式が採用されることが増えています。工場が集中する工業団地では、電力需要が非常に高く、停電が発生すると大きな損害につながります。
ループ受電方式により、停電のリスクを軽減し、工場の操業を安定させることができます。
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