単相半波整流回路のしくみと特徴

家電を知りたい
先生、『単相半波整流回路』ってどういう意味ですか?

家電製品マニア
『単相』とは、交流電流の一方にのみ回路を通すことを指すよ。一方、『半波』とは交流電流の片側だけを整流することを表しているよ。

家電を知りたい
つまり、交流電流の片側だけを流して、もう片側は流さない回路ということですか?

家電製品マニア
その通りだよ。交流電流では電流がプラスとマイナスに交互に流れるけれど、『単相半波整流回路』では、マイナスの半分を遮断してプラスの半分だけを通過させているんだ。
単相半波整流回路とは
単相半波整流回路とは、交流の正(または負)の半周期のみを抽出して直流に変換する回路です。
交流電流とは

交流電流とは、その大きさと向きが時間とともに変化する電流のことです。
交流電流の最も一般的な波形は正弦波で、周期的に正と負の値の間を変化します。交流電流は、発電機によって発生され、送電線を通じて消費者に電力を供給するのに使用されます。
交流電流の利点の一つは、変圧器を使用して電圧を上げ下げできることで、長距離の送電を効率的に行うことができます。
整流回路とは

整流回路は、交流電流を直流電流に変換するための回路です。交流とは、電圧や電流が時間とともに正負交互に変化する電気のことで、家庭の電源も交流です。
一方、直流とは、電圧や電流が時間の経過とともに一方向にしか流れない電気のことです。整流回路は、この交流電流を直流電流に変換し、電子機器などの機器に使用できるようにします。
単相半波整流回路の動作原理

単相半波整流回路の動作原理は次のようなものです。
交流電源の正弦波が正の値を通過すると、ダイオードに順方向バイアスがかかり、電流が流れます。
一方で、負の値を通過すると、ダイオードに逆方向バイアスがかかり、電流は遮断されます。そのため、出力には原波形の正の半波部分のみが得られます。この動作によって、交流を直流に変換できます。
単相半波整流回路の特徴

単相半波整流回路は、シンプルな構造ながら、いくつかの注目すべき特徴を備えています。まず、整流効率が低いことが挙げられます。これは、入力交流波形のわずか半分のみが整流されるためです。
そのため、この回路は、電力変換率をそれほど重視しない低出力アプリケーションに適しています。
また、単相半波整流回路は、出力電圧のリップルが大きいという特徴があります。これは、入力交流波形を半波だけに整流するため、出力電圧が時間的に変動するからです。このリップルを低減するためには、出力側に平滑化コンデンサを追加する必要があります。
さらに、この回路は高調波電流を発生するという特性があります。これは、正弦波を半波整流することで、非正弦波が出力されるためです。高調波電流は、電源システムや機器に悪影響を及ぼす可能性があります。
単相半波整流回路の応用例

単相半波整流回路は、さまざまな用途に広く応用されています。
そのシンプルな構造と低コストにより、電力変換や整流が必要なさまざまな電子機器やシステムに使用されています。
例えば、整流器として、交流電圧を直流電圧に変換するのに使用できます。これにより、直流機器の動作やバッテリーの充電が可能になります。また、電圧増幅器として、交流信号の電圧を増幅したり、フィルタとして、特定の周波数帯域の信号をブロックしたりするために使用することもできます。
さらに、半波整流回路は、センサーや測定機器において、交流信号から平均値情報を抽出するために使用されます。この機能により、交流信号の振幅や位相の測定が可能になります。
また、電源において、変圧器と組み合わせて使用し、交流電圧を安定化したり、電圧を特定の値に整流したりすることができます。
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