端絡環とは?電気的に接続・短絡するためのリング

家電を知りたい
『端絡環』って何ですか?

家電製品マニア
モーターの回転子導体の両端を短絡するために設けるリングのことだよ。

家電を知りたい
なぜ短絡するんですか?

家電製品マニア
回転子導体に流れる電流を増やすためだよ。
そうすることでモーターのトルクを上げることができるんだ。
端絡環とは
家電用語「端絡環」とは、かご形回転子導体の両端を電気的に接続して短絡させるリング状の部品です。
別名「エンドリング」とも呼ばれています。
端絡環の役割と構造

端絡環は、主に電気的な回路を接続または短絡するために使用されるリング状の金属部品です。
その主な役割は、回路内の特定のポイントを電気的に接続し、それらの間の抵抗をゼロにすることです。また、過電流が発生した際の保護デバイスとしても機能する場合があります。
構造としては、端絡環は通常、銅やアルミニウムなどの導電性の金属でできており、中心部が空洞になっています。この空洞部にケーブルなどの導体を挿入することで、電気的に接続することができます。
端絡環のサイズは、接続する導体の太さに応じてさまざまです。また、絶縁体で覆われていたり、特定の用途に合わせて特殊な形状をしていたりする場合もあります。
端絡環の用途

-端絡環の用途- 端絡環の主な用途は以下のとおりです。
電気回路の短絡
端絡環は、試験やメンテナンスの際に回路を安全に短絡するために使用されます。これにより、回路内の電流や電圧を制御できます。
電気機器の並列接続
電池やコンデンサなどの電気機器を並列に接続する場合、端絡環は低抵抗経路を提供して電流の均等な流れを確保します。
バスバーの接続
電気パネルや配電盤では、端絡環はバスバー(電力を分配する導体)を相互に接続するために使用され、回路の堅牢性と信頼性を向上させます。
グラウンディング
端絡環は、機器や建物をアース(大地)に接続して、保護グラウンディングを提供できます。これにより、漏電や故障時の安全性が向上します。
導体の接続
端絡環は、導体同士を一時的または恒久的に接続するために使用できます。これにより、大電流や高電圧アプリケーションで信頼性の高い接続を確保できます。
かご形回転子における端絡環

かご形回転子における端絡環とは、かご形回転子のスロットに埋め込まれた導体のことを指します。
これらはリング状に配置されており、モーターシャフトに電気接続されています。かご形回転子では、これらの端絡環が回転子の電流経路を提供します。 端絡環は、かご形回転子の 短絡効果に寄与しています。
つまり、回転子が回転すると、かご形導体に誘導電流が流れ、それらの端絡環を介して短絡されます。この短絡効果は、始動トルクの向上や振動の低減につながります。
エンドリングとの関係

エンドリングは、端絡環の一種ですが、その特徴は、2つの端子のみを結ぶように設計されていることです。
一方、一般的な端絡環は、複数の端子を相互に接続するために設計されています。そのため、エンドリングは、よりシンプルな用途に向いています。例えば、電卓や基板上の回路のセグメントを短絡するような用途です。
端絡環のメリットとデメリット

端絡環のメリットとして挙げられるのは、低抵抗接続により電流の流れを円滑にすることです。また、接続と切断が容易で、簡単な工具でも扱うことができます。さらに、 コンパクトなサイズのため、狭い場所での使用にも適しています。
一方、端絡環のデメリットもあります。長期間使用すると緩んだり腐食したりする可能性があり、定期的なメンテナンスが必要です。接続が不完全な場合、電流の流れや発熱の不具合が発生することがあります。
高電圧や大電流を扱う用途には、より安全で信頼性の高い方法が推奨されます。
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